なぜだろう。最近、鏡に映る自分に納得がいかない。
鏡に映るは、お笑い芸人の永野、もしくは金八先生。
ワンレン美女の井川遥はどこにもいないよ。
44歳って、徐々にジェンダーレスなのかもな。
さて。
2021年11月15日(月)
19時から20時までの1時間。短い時間で、ぎゅっと稽古しました。寒いな、稽古やりたくないな…という気持ちも、準備運動をしていると徐々にやる気が出てくるから不思議。
【稽古内容】
*準備運動
*足さばきの練習
*すり足
*大きく肩を使った素振り
*普通の素振り
*跳躍素振り
*ペアになって切り返し
*最後は、ずらっと並んだ元立ちに向かって面打ち×3周
久しぶりの連続面打ち。始めたばかりの時よりは、若干、身体がなれてきたような気がするけれど、それでも酸素が圧倒的に足りない。
プリーズ。プリーズ。酸素プリーズ。
吐きそうな私の顔をみた、ボスは苦笑い。
こんなんで、私、試合とか出れるのか…。
毎回のことだけど、一瞬、不安がよぎるのよね。
帰り際、ボスにあいさつに行ったときのこと。こどもたちに、なにやらまじめな話をしている様子。耳を澄まして聴いていると、
ボス:紙一枚は、薄いか厚いか?
子:(薄いです)
ボス:ぺらぺらですぐに破れるね。でも、その紙が一枚一枚積み重なって行ったら、どういう風になる?
子:(分厚くなります)
ボス:分厚くなるでしょう。すぐに破れなくなる。毎日の稽古も、紙切れ一枚と同じ。毎回毎回の稽古で、上達したって手ごたえは感じないかもしれない。でも、その稽古を薄く薄く積み重ねていったらどうなる?
子:(強くなります)
ボス:そう。いつの間にか分厚くなって、強くなってる。だから、毎日の稽古を大切にすること、いいですね。
子:(はい!!)
わたしは、率直に感動した。わが団の団長、ボスは女性だ。女性剣士も沢山いるが、男性が圧倒的に多い剣道業界。そのなかでも異質の光を放つわがボスは、本当にかっこいい。裏表なく、ズバッとしたものいい、品格、自分の時間を惜しみなく子供たち、保護者に費やす姿勢、すべてがかっこいいのだ。
生き方を真似たい女性はなかなかいなかったが、わたしは、ようやく生き方をまねしたい女性に出会った感じがしている。