44歳。剣道をはじめました。

40代女子が剣道に初挑戦!婦人会と勝手に称して絶賛活動中!

一緒に稽古すると、こどもたちの様子がよく分かる。

2022年1月13日㈭

 

カーテンを開けてちらっと外を見る。まだ降ってる。まじか。年末に作った子供の寝床(かまくら)が、一段と大きく成長している。とにかく今が一番寒い、と思いたい。こんなに寒いのに今日も稽古か~と思うと、いつも気分が重くなる。

 

気分が重たいままカレーをこしらえる。その後、またモソモソと胴着袴に着替える。胴着袴の中にはユニクロの極暖ヒートテックインナーを。さて、出発。

 

ちらほら、子供たちが集まってきたところで10分間走開始。先生がまだいないからと怠ける子、調子に乗って逆走する子、一生懸命コツコツ走る子。一緒に稽古をするようになって子供たちの稽古中の望み方に大きな差があることを感じる。なるほど、先生からはもっといろいろなことが見えるのだろうな。

 

10分間走を走り終えると、身体はポッポと温まってきた。でも足裏は冷えたまま。かじかんで感覚がない。

そしていつもの準備運動。振った後ピッと止まるよう意識して振る。(先生、見たかしら。ちゃんと、止まってるって思った?もしや、全然まだまだとか?)そんなことを考えながらひたすら振り続ける。

 

さて、身体がほぐれたところで、婦人会は子供たちと別れて基本の練習から。すり足の練習、切り返しの練習、引き胴の練習。引き胴がなかなかうまくできない。見るに見かねた先生(わたしの夫)が、「Sさんの胴がうまいから、横から見てな。」と。横から胴を打たれる瞬間を見ていたら「俺を見るんじゃない。Sさんを追いかけて見るんだよ(笑)」と。(いや、見てたよ?Sさんのこと。別に先生(夫)を見ていたわけじゃないんだけどね。)と内心思いながら、また胴にチャレンジする。エビがまるで後退していくような動き。何回やってもうまく引き胴ができない。夫が面の奥で失笑している。よほど動きが変なのだろう。胴なんて嫌いだ。胴なんて打てなくてもいいじゃないか、そう投げ出したい気持ちでいっぱいになる。

 

最後は、いつものかかり稽古。4人の先生に向かっていく。先生も婦人会にはとっても優しい。時間も子供の半分程度?の気がする。「はいはいはいはい」「はい、面」「はい、コテ」「はい、小手面」「はい、胴」「はい、面」。短い時間でも、優しくても婦人会は必死である。きっと鬼の形相かもしれない。

次の先生に回ろうとした時である。「先どうぞ、先どうぞ」と席を譲る子がいるではないか。まさかとは思っていたが、かかり稽古の順番が少しでも回ってこないように、他の子に譲っているではあ~りませんか(笑) (これじゃ、いつまでたっても伸びないぞ)こころのなかでそう思い、「ほら、前に並びな」と並ばせる。婦人会は初心者剣士だけど、保護者でもある。ちゃんと子供に成長してほしい。そんな気持ちで背中を押した。

(かかり稽古はきついけど、その先にきっと何かあるよ!)と言ってあげたいが、つらい稽古の先にあるものなど未知の領域だし、引き胴なんて嫌いだと投げ捨てたい気持ちになった私の言葉には説得力がないだろう。それでも、つらいものを乗り越えたときに味わえるものがあるはず、と思うのだけど。

 

かかり稽古を5分くらいやったところで、終了の合図。一番ほっとする時間。

「整列!」の合図とともに、(今日も頑張った。帰ったらカレーだ。)と思う。いつもいつも思うが、終わった後の爽快感、満足感、充足感は日常の仕事では味わえない。

 

コロナの第6波がやってきて、練成会も試合も何もかもなくなりそうだ。緊急事態宣言なんかがでたら、稽古も出来なくなるのかもな。いつ終わるのか。